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NFCタグとiPhoneのショートカット機能で部屋の照明を操作する方法

NFCタグって何?

NFCとは「Near field communication」の略で、直訳すると「近距離無線通信」になります。「NFC規格」などと呼ばれ、Suicaなどで利用されている技術のようです。

NFCタグは、NFC搭載のデバイスが読み取れるタグのこと。メカメカしい見た目でマニアックに見えますが、Amazanや楽天などではシール状のものが普通に売っています。

NFCタグの裏面

NFCタグはiPhoneで読み取れる

新しめのiPhoneであれば、このNFCタグに情報を読み書きすることができます。NFCタグ対応は、iPhone 7以上でiOS 13.1以上がインストールされているiPhone端末になります。

最新のiOSがインストールされていれば、特に何かインストールする必要はなく、すぐに NFC タグを読み込むことができます。

※ iPhoneの設定で「Face ID」を有効化しておく必要があります。

NFCタグとiPhoneで部屋の電気を操作するやり方

では実際に NFC タグと iPhone を使って部屋の電気を操作していきましょう。大まかなやり方としては、次の通りです。

  1. iPhoneショートカットアプリでトリガーを設定
  2. NFCタグを読み取る
  3. 照明を点灯するアクションを設定する
  4. 好きな場所にNFCタグシールを貼る

今回利用するNFCタグはこちらになります。 

iPhoneショートカットアプリでトリガーを設定

iPhoneにデフォルトでインストールされている「ショートカット 」機能を使って設定していきます。「ショートカット」アプリを開き、「オートメーション」のタブを開きます。

個人用オートメーションを作成するかホームハブを設定するか選べるので、ここでは「個人用オートメーションを作成」をタップします。既に何らかのオートメーションを作成済みの場合は、画面右上の「+(プラス)」ボタンを押すとオートメーションを追加できます。

新規オートメーションを作成する画面に移動するので、画面をスクロールしていき下の方にある「NFC」の項目を選んでタップします。これでショートカットが発動されるトリガーの設定を行います。

NFCタグを読み取る

NFCタグを読み込んでいきましょう。画面にででいる「スキャン」という項目をタップします。

すると「スキャンの準備ができました」と表示されるので、iPhoneを購入したNFCタグにかざします。

NFCタグがうまく読み取れない時は、iPhone本体をかざす位置をずらしてみましょう。

iPhoneの上部をかざすと読み取りしてくれるよ

NFCタグの読み取りが完了したら、NFCタグに好きな名前をつけて「次へ」をタップします。

これでNFCタグの読み取りは完了です。

照明を点灯するアクションを設定する

NFC タグの読み取りが完了するとアクションを追加画面に移動します。照明が点灯するアクションを設定していきましょう。 

画面の「アクションを追加」ボタンをタップします。

「App およびアクションを検索」と出るので、テキストボックスに「コントロール」と入力します。

すると、検索結果に「マイホームをコントロール」という項目が出てくるので、そちらをタップしましょう。

設定画面に移るので、「シーンとアクセサリー」をタップするとiOSホームアプリで操作可能なスマート家電の一覧が表示されます。

「シーン」を設定することもできますが、ここでは照明を一つ点灯させるアクションを設定しておきます。点灯させたい照明をタップして照明の状態を点灯状態にして保存しておきます。

 設定が完了するとこのような画面表示になります。家電操作を試したい場合は、右下の再生マークをタップすることで動作を確認することができます。 動作確認が完了したら、画面右上の「次へ」ボタンを押します。

最後に、このオートメーションについての確認画面が出ます。この画面ではオートメーション実行の前に尋ねるかどうかを設定することができます。確認なしで照明をササッと手早く点灯させたいので、ここではオフにしておきます。オフにしたら、画面右上の「完了」をタップして完了です。

これで設定は終了です。

好きな場所にNFCタグシールを貼ろう

全ての設定が完了したら、後は好きな場所に NFC タグシールを貼り付けるだけです。 目に見えるところだと多少の違和感があったので、私は作業用デスクの天板の裏に貼り付けています。

これで作業用デスクの裏にiPhoneをかざすだけで、ワークスペースの照明が点灯する環境が整いました。

iPhoneをかざすだけで電気が点くようになった!

注意点

注意点としては、iPhoneがロック状態(画面が暗いままの状態)だとオートメーションが反応しないことです。

原因はiOSのセキュリティ設定によるもので、iOSの「ホーム」アプリがiPhoneロック解除状態でないと起動してくれないからです。

Appleは今後もセキュリティを強化していくでしょうし、今後この仕様が変更されることはないでしょう。。

いちいちロックを解除しないといけないのは残念ポイントだな…

スマートホーム化を進めて生活をもっと便利にしよう

NFC タグとショートカットの組み合わせは、アイデア次第で今の生活をよりスマートなものにしてくれると思います。

もしまた新しいアイデア思いついたら、実際に仕組みを作ってみてブログに書き留めておこうと思います。