玉ねぎを切るとき普通に切っているとどうしても目が痛くなって涙が出てしまうものです。
皆さんは玉ねぎを切るときにどうやって切っていますか?
ネットやテレビでは色々なやり方が紹介されていますが、 結局どの方法が一番手軽で効果的なのかわからなかったので、まとめてみました。
まとめ方としては、玉ねぎのみじん切りすることを想定してそれぞれの方法ごとに「お手軽度」「おすすめ度」という観点でレビューをしていきます。
Index
なぜタマネギを切ると涙が出るのか
その前に、そもそもなぜ玉ねぎを切るときに目が痛くなって涙が出てしまうのでしょうか。その原因は、玉ねぎの細胞から発生する「硫化アリル」という成分にあります。
玉ねぎを切るとき、この硫化アリルという成分が気化して発生し目や鼻の粘膜を刺激します。
この刺激を受けると、脳が硫化アリルの成分を嫌って洗い流そうとするため、目から涙が出ます。要するに体に受け付けない物質を外に出そうとする自然な反応なのです。
対策のアプローチ
原因が分かったところで対策のアプローチを検討します。方法論としては二つ、硫化アリルの成分を「玉ねぎから出さないようにする」か「体内に入れないようにする」です。
玉ねぎを切る時泣かない方法20選 エントリー
さて、豆知識はこの辺にしておいて玉ねぎを切る時に泣かない方法を実際に試してレビューしていきます。具体的な方法とともに「お手軽度」「おすすめ度」という観点で評価します。
冷蔵庫で冷やす
お手軽度:★★★★☆
おすすめ度:★★★☆☆
硫化アリルの成分は低い温度で蒸発しにくいとされています。
そのため冷蔵庫で1時間ほど冷やしておいてから切ると、目が痛くならないと言われています。
ただこちらの方法だと、あくまで目が痛くなる成分が出にくくなるというだけなので完全な対策とは言えません。常温保存の玉ねぎを切る時よりは効果がありましたが、それでも少し目が痛くなります。
包丁を冷やす
お手軽度:★★☆☆☆
おすすめ度:★☆☆☆☆
前述の通り、低い温度では目が痛くなる成分が出ないため、包丁を冷やしても効果があると言われています。
しかしこの方法で試してみたところ、何も対策をしないで切ったときとの違いが正直よくわからなかったです。普通に目がシパシパして泣きながら切るという結果になりました。。このやり方はお勧めできません。
水に浸けながら切る
お手軽度:★☆☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆
硫化アリルという成分は水溶性の物質になります。 そのため、玉ねぎを水に浸しながら切ると、硫化アリルの成分が水に溶け出して体内に入らないとされています。
しかしこの方法は手間がかかるため正直おすすめできません。それに切るときに切りづらいですよね。この方法は効率的とは言えません。
切れ味のよい包丁を使う
お手軽度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
硫化アリルは玉ねぎの細胞を潰してしまった時に気化して発生します。切れ味の良い包丁を使ってできるだけ細胞を潰さずに玉ねぎをカットしようというアプローチですね。
しかしこちらは切れ味と効果が比例します。高くて切れ味の良い包丁を持っていればいいですが、それがないと包丁を買うことになってしまいますね。
とにかく素早く切る
お手軽度:★★★☆☆
危険度:★★★★★
おすすめ度:★★☆☆☆
こちらは割とごり押しな方法になります。とにかく玉ねぎが目にしみる前に全部切ってしまおうと言う考え方。包丁さばきの速さが物を言います。料理を生業としている方にとってはいいやり方かもしれないですが、ごく普通の家庭でママさんがこのアプローチを試すのは多少リスキーですね。目は痛くならなくても手を痛める可能性があります。
電子レンジで温める
お手軽度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆
玉ねぎをラップで包んで電子レンジで20〜30秒温めるという方法。確かに目は痛くなりにくかったのですが、玉ねぎサラダに使ったりする時は使えないので、こちらの方法は正直微妙です。
またラップに包んで電子レンジに入れるという中途半端な手間もかかりますね。おすすめ度はそこまで高くありません。
口だけで呼吸する ←オススメ!!
お手軽度:★★★★★
おすすめ度:★★★★★
今回候補にあがった中でダントツにお勧めできる方法がこちら。 ただ鼻から呼吸せず口から呼吸をするという方法。何を使うわけでもないので特別な手間がありません。
目や鼻の粘膜の話なので個人差が多少はあるかと思いますが、私が試してきたやり方の中で最もお手軽で効果的でした。
口笛を吹く
お手軽度:★★★★☆
ユーモア度:★★★☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆
口笛を吹くことによって、目や鼻に迫り来る硫化アリルの成分を吹き飛ばしてしまおうというアプローチ。 楽しく料理ができて、見ている方も幸せになりそうな方法ですね。
しかしこの方法は、玉ねぎを切るたびに選曲をしなければならない手間があるのと、息継ぎの度に硫化アリルの成分を思い切り吸い込んでしまうので効果が薄いという点で、おすすめ度は低いです。
口を開けながらガムを噛む
お手軽度:★★★☆☆
お行儀:★☆☆☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
玉ねぎを切るときに口を開けながらガムを噛むことで、唾液の分泌が促進され涙が出なくなるようです。
このやり方は効果があるようですが、料理をする際にガムがないといけないことと、何よりお行儀が悪いのでおすすめ度は低め。
ゴーグル(水中眼鏡)をする
お手軽度:★★☆☆☆
ユーモア度:★★★★☆
おすすめ度:★★☆☆☆
よく言われるやり方ですね。目に入ってくる硫化アリルの成分を防ごうというやり方。この方法だと確かに目から入ってくる硫化アリルは防げますが、鼻から入ってくる分に関しては何も対策ができません。個人的な意見ですと、硫化アリルは目から入ってくるより鼻から入ってきた方がきついです。
ゴーグルをしながら台所に立ってる姿はとてもシュールだと思うので、料理にユーモアを取り入れたい方にはおすすめな方法です。いや、私はやりませんが・・・
コンタクトレンズをする
お手軽度:★★★☆☆
おすすめ度:★☆☆☆☆
コンタクトをしている人にとっては何もせずとも対策できることになりますね。
しかし先ほど申し上げました通り、目だけの対策では完璧とは言えません。私は普段コンタクトレンズをしながら料理をしていますが、 玉ねぎを切るときは普通に目が痛くなってきます。
鼻にティッシュを詰める
お手軽度:★★★☆☆
ユーモア度:★★★★☆
おすすめ度:★★☆☆☆
鼻から入ってくる硫化アリルの成分を鼻ティッシュによってシャットダウンするやり方。 こちらは目への対策がないですが、かなり効果はあります。
ただし人前で料理する時は、必ずと言っていいほど「私ボケてます。いじってください。」的なオーラが出てしまうのでご注意ください。笑
割り箸を口にくわえながら切る
お手軽度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
こちらは以前、伊東家の食卓で紹介されたやり方みたいです。ガムのアプローチと同じく、唾液の分泌を促して涙を抑えようというやり方。
割り箸を用意する必要があるので手軽にというわけにはいきませんが、効果的な方法ではあります。ただ口にくわえている様子はそれなりにシュールな画になると思います。
扇風機で飛ばす
お手軽度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
玉ねぎを切った時気化して出てきた硫化アリルを風邪で飛ばしてしまおうというやり方。夏場はいいですが、冬場はそもそも扇風機は出しておきませんよね。。
季節限定のやり方になってしまうので、おすすめ度は星3つ。
換気扇の下で切る
お手軽度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
扇風機と同じく、気化して出てきた物質を吸い込んでしまうという方法。こちらは手軽でいいんですが、換気扇をかなり強めに設定しないといけないです。その場合ものすごくうるさいです。。
また玉ねぎを切る場所と換気扇の位置関係も考えないといけないので、汎用的なやり方と言えないですね。
火の近くで切る
お手軽度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
硫化アリルの成分は熱に弱いので、火の近くで玉ねぎを切ると効果的なようです。
ただしこちらも位置関係を考えなければいけないので、玉ねぎを切る時だけ場所を移動するような手間が発生するのであればおすすめのやり方とは言えないですね。
近くでキャンドルを灯す
お手軽度:★★☆☆☆
オシャレ度:★★★★★
おすすめ度:★★★★☆
火の近くで切るアプローチの発展バージョン。めちゃくちゃおしゃれじゃないですか。。玉ねぎ切ってる横でキャンドルを灯すんですよ。
おしゃれに料理したい方にはお勧めのやり方かもしれません。私はキャンドルを用意するのは面倒くさいのでやりませんが。。笑
フルフェイスのヘルメットをかぶる
お手軽度:★★☆☆☆
奇怪度:★★★★★
おすすめ度:★★★★☆
玉ねぎを切るときにフルフェイスのヘルメットをかぶって玉ねぎを切る強者も中にはいるようです。めちゃくちゃ怪しい。。。
この方法であれば確かに目からも鼻からも硫化アリルが入ってくる心配がないので完璧な対策と言えます。しかし代わりに何かを失うような気がしてならないです。。笑
しかしTwitterで「玉ねぎ フルフェイス」検索してみると、意外にもやってる方々がポツポツといらっしゃいます。ネタなのかガチなのかはさておき。笑
みじん切り機を使う
お手軽度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
そもそも自分で切らない! という選択肢。
みじん切り機は便利ですが、洗い物の手間が増えるので料理としてトータルで考えるとおすすめの方法とは言い難いですね。
お母さんに切ってもらう(チート技)
お手軽度:??
おすすめ度:★★★★☆
自分で切らないというアプローチの発展型。母は偉大なり。いっそのことお母さんに頼んでしまう。
お手軽度に関しては、お母さんのキャラクターによって交渉の難易度が変わってくるので何とも言えません。
運よく交渉が成立したら玉ねぎで涙を流すこととは無縁です。ただしに代わりにお母さんが泣いていますよ。。親不孝者ですね。。
一番おすすめな方法
玉ねぎを切る時に涙を流さない方法を20個も取り上げてきましたが、個人的な意見ですと優勝は「口だけで呼吸する」です。
この方法が一番手間がかからず、効果も高いという理由です。皆さんも是非試してみてください。
玉ねぎを切っていて目が痛くなった時の治し方
もし上記の20個の対策を打っても涙を流してしまった場合の治し方をご説明します。
目が痛くなる成分「硫化アリル」は水溶性の物質なので、基本的に水で落ちます。水や目専用の洗浄液で洗ったり、目薬をたくさんさして洗い流すと良いでしょう。
涙の出ない玉ねぎ「スマイルボール」
限りなく涙を流すリスクを減らしたい方にオススメな玉ねぎがこちら。その名もスマイルボール。
なんとこの玉ねぎ、品種改良加えて涙を流す成分を抑えることに成功した画期的な玉ねぎです。下記はハウス食品グループさんからの引用です。
タマネギを包丁で切ると涙が出ることは誰もが経験することです。この涙を発生させる成分は催涙成分と呼ばれ、生タマネギを食べた時の強い辛みを引き起こす成分でもあります。
我々は、タマネギの催涙成分の生成に関わる2つの酵素(アリイナーゼ、催涙因子合成酵素)に着目した選抜育種を進めた結果、アリイナーゼの働きが極めて弱く、催涙成分の生成が抑えられた全く新しいタマネギの作出に成功しました。このタマネギを「スマイルボール」と命名し、2015年より販売を開始しています。
気になった方はチェックしてみてください。品種改良ってスゴイ。
まとめ
玉ねぎを切る時に泣かない方法のまとめでした。この記事を読んだあなたは、もう玉ねぎで涙を流すことはないはず。
ではでは。